エシカルへの取り組みについて 
          〜マダムコランの宝石箱スタッフの考え方〜

宝石の選び方

環境や道徳的な意識が高まり、フェアトレード、エシカルなどの商品がどの業界でも取り上げられています。もちろんジュエリー業界でもエシカルジュエリーをはじめ、原産地を特定した素材への注目が増えてきています。 ジュエリー業界で最初に注目されたのはコンフリクトダイヤモンドではないでしょうか。2007年、レオナルド・ディカプリオさん主演の映画「ブロッド・ダイヤモンド」により、コンフリクト・ダイヤモンド(紛争ダイヤモンド)が取り上げられたことで、ご存知の方も多いと思います。

コンフリクト・ダイヤモンドの問題は、紛争地帯で採掘されるダイヤモンドがアフリカなどの反政府軍への武器調達の資金源になっているため、戦争を長引かせてしまうということです。しかしジュエリー業界はそれ以前から、コンフリクト(紛争ダイヤモンド)ダイヤモンドを取り締まるべくキンバリー・プロセスを導入していました。 その結果、現在ではキンバリー・プロセスにより99%のダイヤモンドがコンフリクト・フリーだといわれています。しかし実際は、パヴェなどの小さいダイヤモンドは何百個も一緒に取引されるため、万が一コンフリクト・ダイヤモンドが混ざっていてももはや知ることはできないだろう、すり抜けてしまっても検査することができないだろうと人権団体は指摘しています。

他にもジュエリー業界で問題となっているのは、子供たちが不衛生な環境で長時間労働を強いられているなどの問題です。これらの問題を踏まえ、最近のインドの大手のダイヤモンドカッター会社などは、労働基準にも厳しく、1日何時間しか働けない、休憩時間を取る、衛生面や福利厚生もしっかりしているなどモラルがしっかりした会社が多くなってきています。しかし、スーラトなどの家族経営の小さい会社などはまだこれらがしっかりしているとは言えません。

マダムコランの宝石箱で使用しているダイヤモンドは、取引される際「コンフリクト・フリーのダイヤモンドを使用しています」と契約書に書かれているもののみを使用しています。しかし、情報というのは、常に都合の良いものしか出されず、色々な角度から見ること、疑うことが必要だと考えます。

また、ラボグラウンダイヤモンドの、マダムコランの宝石箱では使用しておりません。原産地では、採掘地は、採掘後、埋め戻すこと、植林することが現在では義務づけられていますので、環境への負荷はあるとは感じていますが、かなり改善されていると思います。反対に、エシカルを売りにしていますが、ラボグラウンダイヤモンドは工場で石油を使い作成しているダイヤモンドがエシカルであるかは、現時点で、情報が少なすぎて判断できないからです。

また、ダイナマイトなどを使用しての採掘は、環境破壊という意見もありますが、地球上で作成するダイナマイトの数は限りがあり、戦争や紛争に使われるより、宝石の採掘に使われたほうが良いと感じています。実際、採掘に使われているときは、戦争や紛争があまり起きていない、と産地の方に伺ったことがあります。ただ、どのお話も、実際見たわけではなく、いろいろな角度の人に話を聞いているわけではないため、検証することが難しく、判断がつきにくいのが現状です。情報があり次第、更新していく予定です。

マダムコランの宝石箱のスタッフとしてできることは、もちろんコンフリクトフリーと書かれたダイヤモンドを使用すること、きちんとした工房でジュエリーを作ってもらうこと、そして、できるだけ地球にコストがかからない方法で仕事をすること、だと思っています。それはオフィスでゴミを出さない、といったことや、汚水を極力出さないような自然に戻る洗剤を使う、そういったことも大切だと思っています。

また、エシカルであること、オーガニックがトレンドであるからと言って、パールやサンゴ、琥珀など植物由来の宝石は基本的に全てオーガニックな訳ですが、それをオーガニックパール、などとわざわざ言って、知識があまりない顧客様の興味を引くようなこともしません。それがマダムコランの宝石箱のスタッフとしての姿勢だと考えているからです。


また、CADができたことによりたくさんの日本人の優秀な職人さんや原型師さんが失業されました。そういった職人さんは日本の財産だと思っています。もちろん、機械で作成した方が便利なものもあり、それに反対はしません。しかし、イタリアの小さい工房も機械が導入されてきたため、多くの優秀な、手作業の老舗工房が廃業されています。極力国内外のそういう職人さんに仕事を出したいと感じています。それは確実にお約束できることだからです。エシカルであること、フェアトレードであることも、もちろん大切ですが、一人ひとり、そして一会社ができることも大切にすることこそ、大切だとマダムコランの宝石箱スタッフ一同は考えています。