金属アレルギーについて
アレルギー体質を持っている方は、皮膚科へ行ってパッチテストをおこなうことを強く勧めます。金属アレルギーと言っても、実に様々な種類があり、ニッケルアレルギーやパラジウムアレルギーなど多種にわたっているからです。
金属アレルギーかと思ったら、意外と指輪に付着していた洗剤の残りや、洗物の残りなどの汚れにアレルギーを起こしていることも多かったりします。また、もしかしたら最もアレルギーが起き難い金属と言われている金にアレルギーを持っているかもしれません。きちんと何のアレルギーを自分が持っているかを知っておくことで、かなり金属アレルギーは防げるようになってきます。
金属アレルギーにならないために大切なことは、きちんとした素材のジュエリーを使うことが大切です。シルバー、パラジウム、ゴールドフィリング、また何の金属が含有されているか判らないK10やK14を避けることです。特にアンティークのパーツなどは、現在では肌に触れるところへの使用を控えるように、と言われているニッケルなどが含まれていることが多くあり、汗などをかくとアレルギーになる方が増えています。
K10やK14のジュエリーは地金が高騰した最近、色々なジュエリーショップで見かけるようになりました。しかし金の含有量がが50%以下で割金(金以外の素材)に何が使われているか判らないため、金属アレルギーを起こしやすいと言われています。心配な方は、必ず割金にどの金属が使われているか確認をすると良いと思います。
現在では様々なジュエリーショップで、微妙に回避した言い方をし、シルバーでもゴールドフィリングでメッキしていればアレルギーは起き難いですよ、などと説明します。確かに、通常のシルバーよりアレルギーが起き難くはありますが、K22やK18より金属アレルギーが起きやすいことは確実です。
現在の日本では、K18やプラチナを扱っているジュエリーショップでは、ニッケルを使用している金属は殆ど出回っていません。特にピアスのポストなどはニッケルフリーの金属が殆どです。K24の純金は金箔として食することからもわかるように、太古よりジュエリーなどに使われているもっとも安心な素材と言えます。(全ての方にアレルギーが起きないわけではありません)しかし、少し柔らかいのが難点です。そのため、純度の高いK20やK22など純金に近ければ近いほど、はやはりアレルギーは起き難いといわれています。
マダムコランの宝石箱では、いくら金の値段が上がり商品がお高くなってしまっても、代々使えるきちんとした素材を使うことがアレルギー対策としても、ジュエリーショップとしても大切だと考えています。そのため、K18以上の素材、PT850以上の素材を使用することが大切だと思っています。また、ジュエリーの汚れにアレルギーを起こす方が多いので、ジュエリーはよく洗い、正しく使うことが大切だと考えています。