ダイヤモンドは、昔から多くの人に愛されています。こちらでは、そんなダイヤモンドを愛したといわれる有名な人物をご紹介します。
マリー・アントワネットはその美しさと悲劇の人生から、300年を超えた現在でもドラマや映画で取り上げられるフランスを代表する王妃です。
美しい容姿と優雅な振る舞いからフランス中の人々に愛されていたマリー・アントワネットは、宝石好きとしても有名です。宝石職人バプストを抱え、当時流行していたパリュール、対になったジュエリーをフラワーモチーフやイニシャルを施した王室の栄光を象徴するジュエリーを作らせていました。
もっとも有名なエピソードのひとつに、マリーアントワネットの「王妃の首飾り事件」があります。ルイ15世がデュ・バリー婦人のために宝石商ベーマーとバサンジュに作らせた豪華なジュエリーです。しかしこのジュエリーは出来上がりを待たずにルイ15世がなくなったため、マリー・アントワネットを巻き込んだ大きな詐欺事件となってしまいます。その結果、王妃の名誉は汚されてしまい、フランス革命の引き金の一つとなってしまったと言われています。
現在でもマリーアントワネットが着用したジュエリーや、ジュエリーを着用した絵画が残っており、観光の名所となっています。
フランス革命戦争で活躍したことが有名なナポレオンですが、彼の帝剣には現在のクッションカットに似た形をした140.5カラットとも言われるダイヤモンドが飾られていました。ザ・リージェント、リージェント・ダイヤモンドなどと呼ばれるこのダイヤモンドは、ルイ15世の戴冠式に使われる王冠にも使用されていました。
フランス政府は戦争にかかる費用にとこのダイヤモンドを担保に借金をしますが、支配者となったナポレオンが取り戻し、帝剣にはめたといわれているのです。ナポレオンの栄光とともにあったこのダイヤモンドは、今はフランスのルーブル美術館に展示されています。